スパンコが現実世界で言われたい、あこがれのジョーク「だめだったらお尻ペンペンだからね(笑)」。それに端を発する変態OLつばきちゃんのイマジネーションの暴走は、見る人に、ドキドキと笑い、そしてちょっとした共感を与えてくれるかもしれません。
アングルや赤み、お仕置き中に周囲の社員が指さして笑う演出など、スパンキングシーン単体の質も良いです。また、完全なセックスフリーなシーンであることも素敵です。
※サンプル動画のスパシーンは、今回メインで取り上げたシーンではありません。
『セクハラ課長に社内で調教され続けて牝堕ちしてしまった変態地味OL 三宮つばき』の基本データ
AVタイプ | 単体 |
メーカー | アタッカーズ |
画質 | HD |
総スパ回数 | 46 + 9 penpen |
スパシーン分布 | 2 シーン |
※これはサブのスパシーンです。
スパンキングシーン属性
ポジション属性
道具
スパンキーデータ
ペアリング
- M / F
スパンキー
『最中、一瞬でオレをド変態ドS化させてくれる最高にヤバい愛人M 三宮つばき』
本作のスパンキングの流れ
本作でのスパンキングシーンは2ヶ所。ただし、メインは最初の方のシーンになります。2シーン目は、まあAV的な普通のやつなので、最後に軽く紹介するに留めますね。
メガネの地味OL、つばきちゃんは、課長のことをキモイと思っている。というか、課内全員がキモいと思っている。実際、キモい。しかし、つばきちゃんは、実は変態であり、マゾだったのだ。
……というのは、まあ凡庸な設定です。掃いて捨てるほどFANZAにあります。ここからです。
つばきちゃんの先輩の女性が、課長に怒られています。その中には「男と乳繰り合ってたのか」「おしりぺんぺんだ」なんていう、セクハラまがいの冗談も。
ちなみに、課長はしゃくれてます。
セクハラまがいの発言を繰り返すキモ課長。先輩は以前も訴えたようですが、効果がないようです。
ついにやってきた、つばきちゃんのターン。キモ課長は、つばきちゃんのお仕事を評価して褒めるのか……? それとも先輩と同じように、セクハラジョーク責めの刑にするのか……?
次回「つばきちゃん、即おしりぺんぺんされる」乞うご期待!
そして……
つばきちゃんの企画に対して「全然あかんわ!」と切れる課長。そしてお尻をむき出しにされ、ビシビシと “愛の鞭” を受けることに。
……しかし実は、これはつばきちゃんの妄想。
課長の「つばきちゃん?」という呼びかけに、妄想から我に返るつばきちゃん。どうやら、チェックをお願いして待っていた間、妄想の世界に入り込んでしまっていたようだ。
チェックが終わったキモ課長に、とっさに「ぺんぺんですか?」と聞いてしまう。意味が分からないキモ課長。普通につばきちゃんの仕事ぶりをべた褒め、「この調子で頑張ってな!」とエールを送る。
はい、妄想オチです。
「#妄想オチなんてサイテー」 なんてタグを付けるのは一旦待って、このスパが妄想であることの是非について、ちょっと考えてみましょうか。
では、さっそく行ってみましょう。
このスパンキングシーンを3つの観点から搾りつくそう
このたった一分間の場面を3つの要素に分けて、それぞれ見ていきます。
- 【キャラクター】ナイスキャラつばきちゃん
- 【葛藤】不器用スパンコのリバースパフォーマンスの法則
- 【リアリティ】AVにおけるエロのアプローチ
【1.キャラクター】ナイスキャラつばきちゃん
大きな胸、ぼそっとしたしゃべりなどなど、ちょっとオタ受けもしそうな雰囲気を醸し出すつばきちゃん。こういうのは、「地味」というより「不思議」キャラという感じもします。
そこに追加された属性である、変態マゾ。ここでの制作側の偉いポイントは、「変態マゾなので、キモ課長に犯されて、アヘアヘ喜んじゃいまーす」に即座に飛びつかなかったところ。丁寧にストーリーの場を踏んでくれています。
また、作品開始直後のお仕置きをつばきちゃんの妄想とすることで、シーンそのものが彼女の強烈な自己紹介という役割も果たしてくれていますね。自然な場面の流れの中で「ああ、彼女はお尻を叩かれる想像をするような性格なんだな」ということが分かります。
【2.葛藤】不器用スパンコのリバースパフォーマンスの法則
上記のことから、つばきちゃんは少なくとも癖があるキャラだということが分かります。そして、そのキャラの面白さをさらに押し上げる要素があります。
それが、この「妄想」と「現実」のギャップです。
課長、チェックをお願いします。
なんや、これは! 愛の鞭で、おしりぺんぺんや! ぺん! ぺん!
うわーごめんなさい!
課長、チェックをお願いします。
おう、よう書けとるわ! この調子で!
……ありがとうございます。
きましたね、このパターン
つばきちゃんの仕事のモチベーションについては、作中では触れられていません。よって、以下は管理人の独自の解釈ですが、「不器用スパンコのリバース パフォーマンスの法則」に、つばきちゃんは当てはまりそうです。
え、22世紀のスパンコロジストが発見した、かの有名な法則をご存じない? あれですよ、
「ミスしたら罰ゲームでケツバットな!」というところで、わざとミスしてみたい衝動に駆られつつも、その勇気が持てず、逆にその気持ちがバレたくなくて全力で取り組んでしまい、ミスどころか、むしろ完璧にこなしてしまう
ってやつですよ。辛い!
【3.リアリティ】「現実的にあり得る」はエロ妄想の双璧を成す魔法の杖
課長の「おしりぺんぺんやぞ!」という冗談はセクハラであり、コンプラの厳しい大企業ではありえないでしょう。ただ、正直、地方のちっちゃい事業所であれば、そういうことを言うおじさんの存在は、可能性ありな気がします。っていうか、この人口多い日本、普通にどっかにいるでしょう。
その上で、そのセリフを聞いて、おしりぺんぺんされてしまうところを想像しているOLも、現実的に十分あり得るでしょう。いや、べつにキモいおじさんに叩かれる想像はムリでも、別の人にすり替えて……
つまり、シーンに現実世界での実現可能性がある、ということですね。
スパンキングに限らず、エロティックな創作は、つばきちゃんじゃないですが、そもそもが妄想の塊です。その妄想のアプローチは大きく分けて2種類あります。
- アプローチ1:
現実的にありえない妄想を楽しむ -
時間停止の能力・学校で全裸授業・触手に犯される etc.
- アプローチ2:
現実的にありえる妄想を楽しむ -
普通に美人とエッチするやつ etc.
今回のスパシーンのポイントは、社内調教もので、アプローチ1に近い設定でありながら、この段階ではアプローチ2をキープしてくれているところにあります(作品全体ではなく、あくまでこのシーンのみについてです。レ○プも現実世界では実現可能だよね、なんて話をしているわけではないです)。
しかもそのリアリティを生み出す手段自体が、「ありえないシーンを、最後に妄想だったとしてしまうだけ」という、技術的に簡単な方法です。
こういう “調教もの” の作品では、あまりやってくれないですね、これ。「AVだから、もうこのめっちゃエロくてありえない状況が、現実ということで強行しよう!」となってしまう。もちろん、それはそれでウケもいいと思いますが、たまにはこういうのもありではないでしょうか。管理人は好きです。
まあ、いずれにせよ、つばきちゃんは、この後妄想ではなく、現実でぺんぺんさたり、犯されたりしますが。だって、AVですから。それはしょうがないよ、つばきちゃん。
スパンコの琴線に触れる魅惑のジョーク「だめだったら、お尻ペンペンだよ!」
冒頭でもちょっと書きましたが……
この妄想シーンを直接的にトリガーしているのは、課長の「今日中にできなかったら、おしりぺんぺんやぞ!」という言葉です。先輩社員の「訴えたけど、組合はケツでも触らないと動かない」というセリフから、これまでの課長のセクハラは、全てお触りなしの言葉だけのものだということも分かります。
よって、課長の「おしりぺんぺんやぞ!」は、ジョークです。言っているのがおっさんというのがあれですが…… 個人的にはこのセリフにグッときました。
いか? ということです。
魔法の言葉です。現実世界で「お尻叩きが必要」なんて言われたら、冗談だったり、慣用句だったりに決まっているにしても、それでもスパンコ脳が躍動します。
日本語の語彙は、とても素晴らしい慣用句を持っています。 奇跡のような慣用句です。ここを読んでくださっている方ならば、同意してくださる方もいるのではないでしょうか。
2シーン目のスパンキング
2シーン目は妄想ではなく現実で、軽めです。残業中にキモ課長の椅子でオナニーしていたつばきちゃん。それに対してお仕置きという感じです。
実際には、
- 課長は自分が好かれていると勘違いして結婚を申し込む
- つばきちゃんは課長のことを、映画の怪物的な興奮対象として見ていると真面目に解説
- ぺんぺん中も、中途半端なノリのアマリリスが流れる
など、ちょっとコメディタッチなシーンです。
そんなに場面の要素が濃いわけではないので、このくらいの紹介に留めます。ただ、つばきちゃんが妄想したおしりぺんぺんのお仕置が現実に行われたというのは、ちょっとだけ感慨深いかも。
……うん、
ワシでオナニーしとったやんか!
オナニーはしてましたけど、好きじゃありません!
というやり取りは、ちょっと笑った。
この作品、調教ものとは思えないほど、2人ともキャラが面白過ぎる。